鉄爺の回想
デハ15
悪戯をする度に叱られる父親を避け、いつも母親の後ろにいるような、性格的にも弱々しい男児だったのでは .... 。
子供の頃は、今風に言うなら 「車輛鉄」 なる鉄道マニア。文字を読めるようになってから、追々「時刻表鉄」 にも変貌。近くに東武電車 (現在の東武伊勢崎線) の 「玉ノ井駅 (現在の東向島)」 が有ったので、別項のように踏切近くで電車を観察。時には、国道6号線沿いに隅田川の墨堤辺りまで遠征し、浅草松屋の終点から隅田川鉄橋を渡る東武電車を飽きもせず眺めていました。
春には、墨堤の桜が見事でしたし、東大や一橋大の艇庫が有りエイトの練習を見るのも楽しみでした。
少年時代の悪戯を白状します。何と、信じられないような悪さを2度も!。「悪さ」 の意識が無かったのが哀れです。
「物事を追求したい」 という子供の意欲をそのまま実行したのですが、結果は 「悪さ」「悪戯」 となります。
磯村 栄一