ベトナム旅行記 2
ベトナム旅行 9月4日
早朝7時タイペイ発2時間程でハノイに着く。空港には日本留学中で夏休み帰国中のアンちゃんとフィアンセで3月に日本の大学院を卒業して帰国したばかりのアィンさんが迎えてくれました。タクシーでハノイ市内へ。彼らが予約してくれたミニホテル着。名の通り家族経営の小さなホテルですがエアコン、お風呂、TV、冷蔵庫など一通りそろっていました。私たちが気に入るかどうか心配していましたが、一歩出れば商店街で観光スポットであるホアンキエム湖のすぐ近くに位置し、どこに行くにも便利、全く問題ないのでここに5泊することにしました。なによりも1泊15ドルはありがたい。ホテルを出ると路上の物売り、天秤棒をかついだ物売りの往来、イナゴの大群のように押し寄せるバイク、自転車、リヤカーがあふれている、みな一生懸命働いていました。
荷物を片付けて4人で昼食、生ハルマキなど平均的なベトナム料理をたべました。それから革命博物館へ。ベトナムの長く苦しかった過去の歴史をを改めて知ることができました。日本も彼らを苦しめた時期があったし、一日もはやく立ち直ってベトナムの人たちが安心して暮らせる時代がくるのを願っています。
ベトナム旅行 9月5日
アンちゃんが迎えにくる前に夫と二人で町にでて朝食をしました。店の前で、大なべに鳥や野菜を煮込んだのをどんぶりにもったスープをお風呂場のいす(全く同じ)に腰掛けて現地の人と一緒になって食べました。仕事にいくまえにここで朝食をたべる勤め人が多い。英語はあまり通じなかったが出勤前のOLと少し話しができました。
10:30頃アンちゃんが迎えに来てくて3人でホーチミン廟へいきました。広い庭園の奥の廟に建国の父のご遺体は安置され、4人の儀じょう兵に守られています。静粛で重苦しい空気がただようなか、みな無言で静かに棺を一周します。感極まって嗚咽するベトナムの男性がいました。ともに戦った過去を思い出していたのでしょうか?敷地内に小さな池がありそのほとりにホー伯父さん(アンクル・ホーと呼ばれている)の住んでいた質素な家と執務室にしていた少し立派な建物が対照的でした。
廟の近くに記念館があり、ホー伯父さんの一生を知ることができました。官吏の家庭に育ったが父が失脚して生活が苦しくなり、パリやアメリカで苦学を重ね帰国してきました。そこで長い間下層で苦しむ農民を救う運動をはじめたのです。身に付けていた衣服、ゴムゾウリ、身の回り品みな質素でした。かれは宗教を問わず、イデロギーを問わず世界各国の為政者たちに平和を呼びかけたそれらの書簡が残っていました。アンちゃんが言うには、そのとき世界中はすでに戦争に目が向いて走り始めており、ホー伯父さんの努力んは報われなかったそうです。殆どの者が彼を信じ、彼に従って一つの目標にむかって苦しい戦いを続け、ついに勝利を勝ち取るに至ったほど彼の人柄が魅力的だったといえるでしょう。
これも彼女の話し、ホー伯父さんは晩年じぶんの生涯で2つの間違いを反省していたそうで、その一つは生涯たばこをやめられなかったこと、もう一つは結婚しなかったことだそうです。彼のあたたかい人間味を感じさせる逸話ではありませんかしら?