このごろ思うこと (3)つづき “びっくりすること”
銀乃 川太郎
今年も確定申告の時期である。私は毎年1月末までに提出する。1月中に出すと2月末までには還付がある。2月の正式受付け開始以後は混むので還付も遅くなる。ところで、私は、この「会員の広場」の「お元気ですか」欄にちょこちょこと、すでに皆さんが承知していること、あるいはしていないだろうことを織り交ぜて投稿しているが、他の会員の投稿がないので若干気が引けている。投稿の目的は2つある。ひとつは、社会保障制度や税金(大袈裟な言い方だけど)に関するようなことで、初めて知ってびっくりしたようなことについて、自分だけで納得するんじゃなくて、余計なことだけど、会員の方々にも教えてあげようと、でしゃばり半分で行うこと。もう一つは、k-unetのホームページを活性化し新鮮味を与えようとすることである。しかし、後者の方は他の会員の投稿がないので、逆にマンネリ化していると批判されそうな恐れを抱いている。
ところで、確定申告して、またまた驚いたことがある。すでに提出された方はとっくにお気付きだと思うけど、所得税が減税になっているのである。去年、税法を改正して地方へ財源委譲する、と言う話しが新聞やマスコミを賑わした。当時は、具体的に自分の懐にどう影響するか全く考えていなかったことが具体化したのである。昨年までは定率減税があったので、そこそこに還付があったが、今年は源泉徴収だけでは不足で、確定申告の段階で定年後初めての追加納付が必要かと覚悟していた。ところがどうだ、手引きに従って計算してみたら約7万円の還付になるではないか。正直これには驚いた。2回も検算してみたが同じだった。原因は、課税所得の分類が昨年までの5ランクから7ランクになって、我々の多くの人が対象になるであろう第2ランク(課税所得195万円〜329.5万円)の税額が、昨年は10パーセントぽっきりだったのに、今年は、10パーセントから9万7500円が差し引かれることになったためだ。9万7500円と言う額は、昨年までの同ランクの人の定率減税額より3~4万円多い。このために、昨年と同じような年金収入・所得でありながら、今年の方が、還付額が多くなるのである。これは、何回も言うが大きな“びっくり”である。既にご承知の方は、“偉そうに言うな”とお笑い頂いて結構だし、まだ確定申告を出してない人は、早めに出すことをお勧めするし、毎年面倒くさがって出さない人は、今年からでも是非出すといいと思う。私がしょっちゅう会っているKDDOBの友人は確定申告は出したことがないと言っているが、還付もないらしい。随分と損をしてきたはずである。ただ、怖いのは、6月からくる地方税がどうなるか、思わぬしっぺ返しがあるのかも、と鳥渡だけ心配である。
【上の記述は、課税される所得金額が195万円〜329.5万円の例で、昨年の申告(2006年分)と今年の申告(2007年分)の比較では、今年は厚生年金は若干減、社会保険は国民健保が大幅増、この結果課税対象額が減り、さらに算出した所得税から9万7500円の減額がある。従って所得税に限っては昨年より約10万円の減税になっている】。 (2008.2.6 記)