DVD 雑感−その2(1)
昨年12月に”DVD雑感”を発表し、反響があったので、その第2弾を発表します。
DVDは既に述べたように ディジタル バーサタイル ディスク の略で、多目的ということは、AVやパソコンなど応用範囲が広いことを意味している。DVDの録画、再生技術は、日進月歩で機器のシェアー争いは激しく、3〜4年前まではパイオニアが圧倒的なシェアーを誇っていたが価額が20万円前後と高かった。最近、松下が低価額攻勢でそのシェアーを逆転している。パソコンでは、外付け型”DVDドライブ”を含め、今やこの機能は必須なものとなって来ている。
1.DVDの規格争いとDVDマルチドライブ
かって、ビデオテープの規格争いで、ソニーの Beta 方式と、ビクター、松下のVHS方式との争いがあり、Beta 方式が敗退したのは記憶に新しいところである。DVD レコーダーの規格争いはパイオニアやシャープなどの"DVD-RW"方式と松下、東芝、日立の "DVD-RAM" 方式が激しい規格争いをしている。このため、ユーザーは機種を選ぶ時に、悩むところである。
"RW" は汎用性が高く、過去に販売された再生専用機でも利用可能のものが多い。また、"RAM" はパソコンとの相性が良く、記録するのに特にソフトを必要としない上データー転送速度が速い。しかし、この両者に直接の互換性は無い。この、RAM と RW との争いは、最近の DVD マルチの登場で、この悩みは有る程度、解消される事となる。 それは、DVD-RAM と DVD-RW の両者に対応できる機種であるからである。
(1)DVD に、5つの規格と3つのグループ
DVD には現在その記録方式として、"DVD−RAM, DVD−R, DVD−RW, DVD+R, DVD+RW"の5種類の規格があり、次の3つのグループがある。
パイオニア、シャープグループ: DVD-R/RW
松下電器、東芝、日立グループ: DVD-RAM
リコー、フィリップグループ : DVD+R/+RW
この他、HDD(ハードディスク)を内蔵したものと、しないものがあるが、最近はこのHDDを内蔵したものが主流になりつつある。
(2)DVD マルチの登場
DVD-RAM と DVD-RW の両方の方式に対応できるものとして、例えば、今月から、東芝から発売される"RD-XS31" はマルチ対応のドライブを搭載していて、両方式の共用機となっている。即ち、3種類の記憶メディアと2種類の記憶モード(VRモードと ビデオモード )に対応できる。(11万円台で発売予定)
またソニーからは既に、DVD+R, DVD+RW, DVD−R, DVD-RW, CD-R, CD-RW, の書き込みに対応し、DVD-ROM, CD-ROM の読み込み可能な、計8種類のメデアに対応できるものが出ている。