DVD 雑感−その2(2)
世界を次の6つのリージョン(地域)に分けている。
リージョン番号| 国名 |テレビの方式
0 |リージョン フリー |
1 |米国 |NTSC
2 |日本 |NTSC
” |英国、イタリア、スペイン |PAL
” |フランス、イラン、サウジアラビア|SECAM
3 |韓国、台湾、フィリピン |NTSC
4 |アルゼンチン、ブラジル、豪州 |PAL
5 |ロシア |SECAM
6 |中国 |PAL
7 |未使用(予備)
8 |特殊用途(航空機、船舶等の国際線)
2.規制
(1)リージョンコード(地域別放映権)
即ち日本は2である。西欧と同じであるが、テレビの方式が違うので互いに再生出来ない。パソコンでリージョン番号を変更出来るが、5回まで(4回の変更)である。機種を選ぶ時は、このリージョン番号とTVの方式を確認する必要がある。
(2)改正著作権法(ダビング規制)
DVDソフトに”複製不能”などの表示がある場合、ビデオテープや他のDVDなどにダビング出来ない。DVDには、コピーガード信号が記録されていて、”ダビング不可”などの表示が出る。 自家製のビデオテープからDVDにダビングすることは問題ないが、手持ちのソフトをバックアップなどの目的で、コピーすることはケースによっては、違法となった。
3.録画時間
映画を想定して、通常、標準画質(4〜 5Mbps)で2時間となっている。ディスクの規格では、片面2層、両面各1層、両面2層がある。この内最も多いのが片面2層である。1層4.7GB(ギガバイト) の場合、2層で2倍ではなく、1.8倍の約8.5GBとなる。これは、下層には、レーザーがやや届きにくくなるためである。この場合、ディスク1枚で約4時間の映画が収録できる。
4.ブルーレイディスクの登場
青色は周波数が高いため、記録容量が多くなる。直径12センチのディスクで通常のDVD-RW が 4.7GB であるのに対し、ブルーレイの場合23GB 〜27GBとなる。
5.低価額ディスクの出現
台湾製ディスクなどは、1つの型から日本で作るより以上のディスクを作るため、値段は安いが、当たり外れがある。私の経験では、DVD-R に記録している途中、突然に”規格外ディスクです”の表示が出て、レコーダーが受け付けなくなった。また、盤が1度〜2度反っているものもあった。このようなことは国産品には見られない。
6.DVDの将来展望
DVD市場は、2002年に 128万台を販売し、 2003年は更に、400万台の普及を目指している。性能も日進月歩で、例えば、東芝のRD-X3 の場合 160GB の HDD を内蔵していて、長時間モードで約 208 時間の録画が出来る。直径12センチの DVD ディスクに録画できる時間は、最高画質モード( 9〜10Mbps)で1時間、長時間モード(1.4〜2.0Mbps)で4〜6時間の録画が可能である。標準画質(4〜5Mbps)では2時間である。
DVDには、ビデオテープでは出来ない、追っかけ再生、プログレシッブ再生、瞬時頭出し、ホームシアターなどの他、レコーダーでの編集や、パソコンを使っての様々な編集(移動、合成、拡大、縮小、加工など)が出来るので、今後益々の普及が期待されている。