IEEE Award 受賞、おめでとうございます

近着の IEEE 誌7月号に、KDDI 研究所会長の平田康夫さんが、2006 IEEE Award in International Communication を受賞されたことが掲載されました。永年にわたるインマルサット等、デジタル海事衛星通信の開発を評価されたもので、真におめでとうございます。KDD 衛星通信研究室時代からのすばらしいご活躍が想起されます。なお、11月にはサンフランシスコで表彰式があるそうで、改めてその有様などご紹介したいと思います。以下は、発表記事の日本語訳です。
2006年 IEEE 国際通信賞
デジタル移動衛星通信システムの開発とその指導的役割に対して
平田康夫

KDDI 研究所会長である平田康夫博士は、現在28万隻の船舶、自動車、航空機で使われているデジタル海事衛星通信の最初のシステムを開発した。彼が開発したシステム設計は、海上、陸上、航空の分野で移動衛星通信サービスを提供しているインマルサットの標準方式となった。
平田博士は雑音の多い衛星やデジタル携帯電話回線で高品質なデータ通信を可能とする、効率的なフォワードエラーコレクション(FEC)の利用技術を開拓した。彼はFEC技術をインマルサットやインテルサットのような衛星通信システムに適用した。FEC技術は電力と周波数効率を格段に改善し、衛星、W-LAN、並びに光通信や無線通信システムの性能を高め、コストの低減を可能としている。 彼はまたいくつかの国際標準化グループにおいて指導力を発揮し、移動衛星通信の標準化に大きく寄与した。