パソコンに助けられて

1.パソコンとの出会い

50を過ぎた頃の海外協力部時代でした。Asia & Pacific Telecommunity 関連の資料作りで疲れ果てていました。修正が入る度に勤労意欲が萎え果てました。パソコンの利用を思い立ちました。その頃、一般職員のために事務サービス・センター?が管理するパソコン PC-6000 が数セット用意されていることを知りました。海外協力部の一角に持ち込み、返還要求もなかったので、泥縄式の勉強などで1週間も専用しました。
初歩的な BASIC 言語でプログラムを作りました。苦労したのは、殆んどが数字の帳票を、体裁よく印刷することでした。判らないことを専門家に聞けば済んだのでしょうが 「そんな簡単なこと、恥ずかしくて聞けない」 状態でした。
その後、東芝がプラズマ・ディスプレー付きのラップ・トップ・パソコンを70数万円で売出しました。安月給で手が出ませんでした。暫くして出た普及型の液晶ディスプレー付きを買いました。k-unet 会員で、現在スリランカにお住まいの姫野さんが同じ部だったので色々と教わりました。お話が難解だったこと、今でも懐かしく思い出します。

2.手始めに

そのパソコンを、アマチュア無線に割当てられた電波を使ったパケット通信で重用しました。その世界にも「掲示板」が有りました。ヘール・ボップ彗星が肉眼で見えた頃、撮影された写真が掲載されていました。ビッグ・ファイルのアップロード、ダウンロードに今では考えられないような時間が掛かりました。利用時間などに暗黙の約束事が有りました。利用者が少ない早朝、2日に分けてダウンロードしました。当時は、インターネットの黎明期でしたが、MS-DOS 機では如何ともし難く、アマチュア無線でとの拘りを糧に頑張りました。

3.k-unet とパソコン

2001年7月、掲示板に < k-unet に入会して --- お陰で、あれこれ覚えることも出来ました。感謝 > と書込んだ通りで、先輩に督励されつつ、何とかパソコンを使えるようになりました。その頃のパソコンは、「ベア・ボーン・キット」をとの意気込みが頓挫し「ベア・ボーン・キット」の完成品を購入しました。2、3年後に中古のノート・パソコン、普通のFMVデスクトップが入りました。

4.天体撮影に活用

天体観測も望遠鏡で見るだけでなく撮影もと欲が出て、大枚を投じ特殊機能満載のデジカメ Fujifilm S2Pro を買いました。別売りのソフト Photo Shooting System とやらで、パソコン側からカメラを操作出来ます。淡い光の星を写すには連続して何枚も撮らねばなりません。寒風吹き荒ぶ中、タイマーのビープ音を気にしながらシャッター押下、巻上げなど面倒な操作から解放されます。いつ現れるかもしれない流星撮影には最適です。30秒露出、45秒間隔で20枚連続撮影などとパソコン画面上で設定し、シャッター・ボタン・マークを押すだけです。暖かな車内で、撮影された画像を確認出来ますし、カメラ操作を忘れて星を眺めることが出来ます。パソコンとパソコン・ソフトのお陰です。
カメラの映像を IEEE1934 ケーブルを通してパソコンに転送するにはOSが Windows ME 以降との条件付きのため、新しくノート・パソコンを買うことになり、家内のご機嫌を損ねたに違いないと、今でも思っています。
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