10月26日、SSPI (Society of Satellite Professionals International) 東京チャプター (日本衛星ビジネス協会) の主催で茨城衛星通信センターの見学会が催された。業界から 多くの参加者があったが、三菱電機、NHKの講師に先立ち、KDDの衛星通信技術開発の経緯と 成果について講演する機会に恵まれた。
第1〜第3アンテナ並びに追尾アンテナは遥か以前に撤去された。第4、第5アンテナを主力とする 14基のアンテナ群は健在であるが、年内にはすべての業務が停止され山口に移管されると言う。
わが国の衛星通信は、43年前にまさしくケネディ暗殺の宇宙中継から始まったのであるが、
改めてその後の我々の努力と技術開発の歴史を振り返れば、この素晴らしい施設の閉鎖は
何とも寂しい限りである。
秋も深く、すすきを背景にアンテナがまぶしく輝いていた。