会員 来田幸博さんからの投稿:
かみのけ座とおとめ座の間には夥しい数の銀河が点在します
これまで使ってきたCCDカメラST237Aが今では製造が打ち切られ性能も見劣りする
ようになってきたので、このたびST2000XMというカメラを購入しました。
添付した画像は昨夜 (4月5日) 撮ったファーストライトです。
ST2000Xmに200mmの望遠レンズ
(PentaxFA200mmF2.8ED を F4 に絞る) を装着して、おとめ座の銀河群の一部を撮ったものです。
詳細がわかる大きいファイルここをクリック
かみのけ座とおとめ座の間には夥しい数の銀河が点在します。この画像にも、真ん中下の明
るい銀河がM84(右)とM86、左上がM88、左下にM87が見られますが、星図と見比べるとそのほかにも10個以上の銀河が検索できます。(全画面表
示で)
写野は3°20′x2°30′で、LRGBフィルターを通した総露出時間は2時間20分
です。
実際には、10分露出のsub-frame(コマ)を14フレーム合成した露出時間の合
計が2時間20分になるということです。ですから、長時間露出といっても実際には10分単位の細切れ露出の合計ということです。10分間星像が流れなけれ
ば良いのですが、SBIG製のCCDカメラはダブルチップ方式(特許)を採用しているのでオートガイと撮像が簡便にできるようになりました。
このST2000XMというカメラは撮像用のCCDチップに加えてオートガイド用のチッ
プを搭載しており、撮像用の望遠鏡またはレンズをそのままオートガイドに使えるのでガイドスコプを別に用意する必要がなく、システムの構成がシンプルにな
りました。