今年6月下旬、ハム仲間と共に、海外から交信しようとハワイ・マウイ島を旅したときに撮った一枚。
かつての捕鯨基地の町、マウイ島ラハイナの裁判所前広場の巨樹。1873年に植樹されたと云うバンヤン・ツリー。この木の枝の広がりは、今では、約2500平方米、旅行者達に格好の木陰を提供している。枝が地に着くとそこから根が出て大きく広がってゆき、連理の枝のように、枝がつながった何本かの木のように見える。繁栄の象徴にも喩えられる。
インド・コルカタにある世界最大と云われるものは枝の広がりが数ヘクタールにもなる。インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカあたりが原産。仏陀がブッダガヤで悟りを開いて5週間後、この木の下で瞑想に耽ったと云われ、インドでは神聖な木と考えられている。
“バンヤン”は、ヒンズー商人達がこの木の下で商談をしたことから、インドのグジャラート語で“商人”という意味になり、ポルトガル語に転じ、その後英語になり、“木”と云う意味になったと云う。(2007年6月ハワイ・マウイ島で撮影)