まちだよりの部屋
まちだより 創刊号
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まちだよりアーカイブ
2016年10月 電車三題
2016年10月 その1
この夏、残念な品々
今年の夏は実に暑かった。ちょっと奮発して買った日傘、着慣れた白のサマーセーター。これらはこの猛暑で電車に置き忘れた残念な品々です。車内の冷房に夢心地、降りてしばらくして気がついたので、捜索願いが大変。我が駅は南北線と東急線が乗り入れており何回、鉄道会社に電話したことか・・・。諦めたはずでした。しかし、秋の声をきくと、やはりあの愛用品が恋しくてたまりません。向こうも私を探しているのではないかと・・・。
(写真と文 町田香子)
2016年10月 その2
ちょっとーぉ!
1日に落し物を2個目撃し、おせっかいオバサンのようになってしまった日がありました。1個目は女の子の傘でした。雨の日にもかかわらず、恋バナに夢中のキャピキャピギャルは、案の定、学生カバンだけで降りようと。私が追いかけて渡すと「ヤダー」と一言、事なきを得ました。でも、振り返ったら、私の席は他人が鎮座してました・・・。2個目は電車待ちのホームで男性高齢者のポケットから切符が、ポロリ。思わず拾って手渡ししたら、漏れた一言が「なんでだろ」。すみません、こっちが聞きたいです。
2016年10月 その3
挟ンデレラ
「駆け込み乗車におやめくださ~い」。車内にこのアナウンスが流れるたびに、5年前の痛い思い出が蘇ります。若い頃に合気道で鍛えた運動神経で、「間に合わない」なんてありえないはずでした。しかし、残念なことに身体はセーフでも右カカトがドアに引っかかり・・・。思い切って足を抜いたら、車内につんのめり、ハイヒールだけがドアに挟まれておりました。 乗客たちの冷たい視線の中、ふと思ったのがシンデレラは片足で、どうやって城から自宅まで帰ったのかということでした・・・。
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