A1-1  吹割の滝

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上信越道の沼田インターを降りて、日光方面に20kmほど行くと左側に片品川の急流を見下ろすようになり”吹割の滝”がある。滝とは普通は上の方から川が落ちてくるのを言うが、吹割の滝は、水流が地中に消えて行くのだ。いわゆる断層に落ち込むのだろう、吸い込まれる様子はイグアスの滝の「悪魔の喉笛」と言われる落差80メートルにはとても及ばないが、手すりとか柵など何もない、水面と同じ高さの滑る岩場から眺める水流は危険一杯で迫力満点だ。その流れの向こう側が、これまた不可思議な形の岩が林立している。三角頭の幽霊か米国の白人至上主義団体KKK(クークラックスクラン、本当は黒)か、はたまた鞍馬天狗か、左を見ると地元で般若岩と言われる、大きな口を開けた怖い顔がある。滝を見物して日光方面に向かえば、尾瀬の入り口を過ぎ、戦場ケ原の季節ごとに変わる植物を愛で、中禅寺湖から下りだけでできる日光見物もまた良いコースである。

撮影年月:
撮影場所:群馬県沼田市
制作年月:
a1-1

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